もし同僚が「もし高校野球の女子マネジャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読み終えたら
「もし高校野球の女子マネジャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」とう本は小説。弱小野球部が甲子園を目指すまでの物語になっています。
劇中、野球部は、最初の試合でめためたに負けてしまいます。
チームワークがガタガタだからです。
試合後のミーティングで、ピッチャーが責められます。
最後の瞬間に監督が
「フォアボールを出したいピッチャーなんて一人もいないんだ!」
と、叫びます。
その一言が、私の胸に残りました。
「いい本だ」
本棚に残りました。
そして同僚の手へと渡りました。
その後件の同僚は読み終えたというので、私が得たものを話しました。
本は本棚に残りましたが、それまで。読んだことも、持ったままにしてることも忘れかけたある日のこと。
一緒に組んでいた同僚が一言漏らしました。
「こんなに近くに居るのに子どもの気持ちがわかない」
仕事上の悩みでございます。
そういう時に、気の利いたコメントや台詞の一つも言えるとかっこいいことこの上無いのですが、そういう時に限って何も思いつきません。
「う~ん」と、唸ったままでその場は終りました。
職場を後にした帰りの自転車の上で、ふとこの同僚の悩みが頭をよぎりました。
「もし高校野球の女子マネジャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で心に残った台詞がなぜか浮かびました。
それが突然、頭の中で同僚の悩みとつながりました。
帰宅して同僚にメールをしました。
「子どもの気持ちが判る大人なんて一人もいません!!
以上!!!」
と、した後に
「自分の気持ちを全て判ってくれる大人が居てくれたら、嬉しいかもしれない。けれど、本当に子どもが求めているのは、自分と一緒になって悩んでくれる大人、共に考えてくれる大人じゃないかと思う」と、付けくわえました。
この本が気に入ったのは監督の台詞。それが図らずも当時組んでいた同僚のことを考えるきっかけへとつながっていった。それがこの本から得たこと。そういう話をしました。
もう数か月まえのことで、すっかり忘れていました。この同僚が「本を読見始めた」と話してくれなければ、おそらく思い出さなかったことでしょう。不思議な偶然です。
同僚は、「マネジメント」を仕事の中に活かす工夫をすでに始めているそうです。
この同僚ならきっとうまくやってくれそうだし、新しいことも起こりそうです。
ほんの思いつきで渡した本でしたが、あげて良かったです。
本日の自転車走行距離 32キロ
今日出会ったねこ 2
「マネジメント」
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