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2005年11月 7日 (月)

Personal log 0511.07

自転車だけで目的地まで走ることを『自走』といいます。自分で走るから自走なのでしょうね。自転車の場合は車や電車に載せたり、リアカーに載せたり、分解してリュックなどに固定して歩く、ただ単に降りて押すなど自分で走らなくても移動することが可能だから、『自走』とわざわざ言うのでしょう。

 私は自転車でいろいろな所を走り回っては喜んでいますが、自走による自転車旅行というのはまだしたことがありません。泊りがけでも電車や車などで運んでもらって、自走だけの旅行、テントを張るなどの旅行は憧れのまま。いまだ実行はしていません。

 私の友人にこの夏、小学校高学年の男の子と、母子ふたりで自走の自転車旅行に出た方がいます。この計画を聞いた時、すごいことをするなと感心していました。私の両親は自転車に乗るような人ではないので私自身、親子で自転車旅行の経験はありません。そういう親がいてくれるということはそれだけでも羨ましい感じがします。

私がすごいなと思ったのは、お子さんの今この時期にしか体験できないことだから。そしてそれと親が正面から向きあおうとしていることです。彼には会ったことがありませんが、親子共々とてもすてきな経験をきっとしてくるだろうなと感じました。

人が成長する時には、その時期その時期に経験しておくべきことというのがあるそうです。経験しておくべきことって?例えば、泥んこ遊びとか、友達と思い切り遊ぶとか、ねこと出会ったら歩みを止めるとか、三つ目の重要度をのぞけばどれもごくごく当たり前で他愛のないことです。これは聞いた話ですが、ある学校に教育実習に行った大学生が、そこの子ども達と接しているうちに、「自分は母親とじっくり過ごしたことがない」ということに気がついたそうです。その方のお母様は仕事をされていた方で、彼が子どもの頃、側にじっくりいる時間がなかなか取れなかったそうです。実習生として子どもと向き合っていたことが、自分の子ども時代を振り返るきっかけになったようです。そこで自分に欠けていたものに思いを馳せることが出来たそうです。これはすごいことだと思いました。自分に何か欠けているものの存在を感じていても大抵の人は、そこに思いを巡らせる間も無く、日常の忙しさの中に埋没させて通り過ぎて行くだろうから。あえてそこに気がついて意識化したこの方はすごいと思いました。

それだけでも大したものだと思うのですがその後、自分の母親にその事を話したそうです。そして『失われた自分の時間』とでも言いましょうか、それを取り戻すべくそれから暫くどこへ行くのも母親と行動を共にしたそうです。「いい年をして・・・」と言われそうですが、この方は自分と真剣に向き合っていたのだと思います。お母様もそれを感じたのでしょう、日常の買い物、旅行など、どこへ行くのにも付き合ったそうです。そうした体験をある期間続けた後、満たされたのでしょうか、このあたりの感覚は想像するしかありませんが、母親との行動をやめて自分で歩き出したそうです。今では立派な地位の方だということです。自分と向き合って、今の自分に何が必要なのかを考えて、それを行動に移したこの方もすごいけれど、それを理解して向き合ってくれたお母様も、すごいなとこの話を聞いて思いました。

自転車旅行をしてきた母子は、今しか出来ない、今するべき体験をしてきたのだと思います。自転車を走らせるということに限って言えば、全てを自分でしなければなりません。サドルに腰掛けているので厳密には走行中、立ち漕ぎ以外は『立ち』はありませんが、大人も子どもも限りなく同等に近い『立場』です。自転車を漕ぐということは、自分で何とかしなければどうにもなりません。こればかりは幾ら近くにいても、親でも手の貸しようがありません。そういう旅を選んだこの親子を、ただただすごいと思うのです。

経験すべき時期にすべきものを経験すれば、それからの人生何もかも上手くいく訳ではありません。それが証拠に、もしそうだとしたら自転車は飛ぶように売れているはずだからです。何ごともそう甘くはありません。しかし、こうした体験は、これからの人生の中で困難にぶつかった時に、『あの時の体験』はきっと何かの役に立つ。それを乗り越える為の力になるだろうと思います。それは本人にしか触れることの出来ない、他人とは共有できないものかもしれません。けれどしっかりとした宝物としてあるはずです。

この自転車旅行、旅自体は住まわれている地域を回るという小さなものだったそうです。でもこういうものは、規模や距離の問題ではないと思います。そこでどんなことを感じるか、これからどう生かすかということが大事なのだろうと思います。彼はこの自転車旅行の体験を夏休みの宿題としてまとめたそうです。是非見たいものです。学校でも高く評価されて、市の夏休み作品の展示会に出品されたそうです。大したものです!!

この親子の大冒険の詳細はこちら

http://www13.ocn.ne.jp/~yanekagi/travel/report/family/musashino/frame.html

本日の自転車走行距離 50キロ

家を出てから帰るまでに見たねこ 2

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コメント

 とりたててスゴい旅でもなかったのに、こうして紹介していただけるなんて、嬉しいやら照れるやら・・・。でも、ありがとうございます。潜在的にでも、あの自転車旅行が息子の中で小さな糧になってくれるといいなぁと思っています。

 そういえば、旅の途中、羽村取水堰付近でねこが9匹も集まっているのを見ました。おんなじ顔のコが数匹いたので、おそらくご家族ご一行様と思われます。大家族だ~。負けた。(←意味不明)

投稿: きー | 2005年11月10日 (木) 01:40

すごい旅行だと思います。旅行中に出会ったねこには注目すべきだったと思っていましたが・・・9もいましたか!1箇所に?それはすごい!

投稿: ねこじまん | 2005年11月10日 (木) 07:56

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